2017.12.19MVM Ver.2のヨウ素分析試験の結果報告
マルチビタミンミネラルをリニューアルしましたので、ヨウ素の分析試験を実施しました。ヨウ素とはミネラルの一種で、別名「ヨード」とも呼ばれています。そのほとんどは甲状腺に存在し、甲状腺ホルモンのチロキシン(T4)やトリヨードチロニン(T3)の構成成分として、必須の栄養素です。そのため甲状腺ホルモンの働きに関与し、欠乏しても、過剰になっても、甲状腺機能低下症などのリスクが高くなります。
ヨウ素は自然界では海水中に多く存在するため海藻類や魚介類に豊富に含まれています。周囲が海に囲まれた日本では海産物を多く食べる習慣があるためヨウ素不足が問題になることはありません。反対に過剰摂取が問題になります。ところが、海外に目を向けると、ヨウ素が不足しやすい地域のほうが圧倒的に多く、特に、大陸の内陸部ではその傾向が顕著です。
そのため、アメリカをはじめとした海外のサプリメントには、たいていヨウ素が配合されていますので、海外で製造されたサプリメントを日本人が利用する場合は過剰摂取のリスクが生じますので注意が必要です。パッケージにヨウ素(Iodine)や海藻(Kelp)、海藻灰等の配合量を確認することが大切です。
そのような事情で、当社の製品にもヨウ素が含まれていないかどうかの問い合わせが頻繁にあります。baby&meでヨウ素を配合している製品はありません。ところが、マルチビタミンミネラルフォーウィメンにはヨウ素、そのものを配合していないのですが、天然由来の原料を使用しているため原料に含まれていることがあります。たとえば、βカロテンのデュナリエラカロテンは藻類ですし、サンゴカルシウムはサンゴ、そのもので、いずれも海産物で、当然、微量でもヨウ素が含まれいるはずです。
そこで、配合内容をリニュアルする際には、必ず、ヨウ素の分析試験を実施しています。今回も一般財団法人日本食品分析センターにもっとも低い定量下限(精度が高い)にて分析を依頼しました。
その結果は、100g中あたりのヨウ素は140μgでした。1カプセル(490mg)に換算しますと0.686μgで、1日8カプセル摂取しても5.488μgと全く問題ないレベルであることが検証されました。
おそらく、そのほとんどはサンゴカルシウムに含まているものと考えられます。この原料の最大の特徴はカルシウム、マグネシウムをはじめ、必須微量ミネラル類が天然バランスで含まていることです。それにより、カルシウム単体だけの原料とは吸収率や体内利用効率において違いが現れてきます。また、ある種の酵素を働きを活発にしたり、相性のよいミネラル同士が体内で効率的に働くことにより、吸収率や体内利用効率が向上します。
以上、MVM Ver.2のヨウ素分析試験結果の報告とその説明でした。